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【他科への手紙】産婦人科→一般内科

No.4893 (2018年02月03日発行) P.47

柴田綾子 (淀川キリスト教病院産婦人科)

登録日: 2018-01-31

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  • 平素より先生には大変お世話になっております。授乳婦の薬と更年期障害の治療について、新しい情報があり、ぜひ先生にご案内したくお手紙を差し上げました。

    ①授乳中でも内服できる薬が増えてきました

    日本では多くの医薬品の添付文書で「授乳は控えることが望ましい」と記載されていますが、日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」で「(一部の例外を除き)授乳婦が使用している医薬品が児に大きな影響を及ぼすことは少ない」と変更されました。

    母親が飲んだ薬が母乳を通じて児へ移行する量は非常に少なく、ほとんどの薬が授乳中でも問題なく内服できることがわかってきました。種類を選べば抗生剤、痛み止めなどを内服しながら授乳を続けることが可能です。

    国立成育医療研究センターのHP(https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/、googleで授乳+薬と検索すると上位に表示されます)に「授乳中に安全に使用できると思われる薬」の一覧がございますので、ぜひご参考にして頂けたら幸甚です。

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