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皮膚筋炎を診断する上で重要な検査は?【新規の4種類の自己抗体検査が有用】

No.4876 (2017年10月07日発行) P.58

竹原和彦 (金沢大学医薬保健研究域医学)

藤本 学 (筑波大学医学医療系皮膚科教授)

登録日: 2017-10-07

最終更新日: 2017-10-03

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  • 皮膚筋炎を診断する上でどのような検査が重要でしょうか。筑波大学・藤本 学先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    竹原和彦 金沢大学医薬保健研究域医学系 皮膚分子病態学教授


    【回答】

    皮膚筋炎の検査には,血液検査,画像検査,生理機能検査などがありますが,ここでは血液検査について述べます。血液生化学検査では,クレアチンキナーゼ(CK),アルドラーゼ,ミオグロビンなどの筋逸脱酵素の上昇が特徴的ですが,無筋症性皮膚筋炎の病型では正常値を示すため注意が必要です。ほかに,非特異的ですがアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)優位のトランスアミナーゼ上昇,乳酸脱水素酵素(LDH)上昇,C反応性蛋白(CRP)上昇などもみられます。フェリチンや間質性肺炎のマーカー(KL-6,SP-D)の測定も一部の病型で重要です。鑑別診断のためには,甲状腺機能検査も必要です。

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