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特集:「社会的ジェットラグ」が健康に及ぼす影響

No.4863 (2017年07月08日発行) P.25

三島和夫 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部部長)

登録日: 2017-07-07

最終更新日: 2017-07-05

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監修:三島和夫(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部部長)

監修のことば

本特集では「社会的ジェットラグ(social jetlag)」を取り上げた。社会的ジェットラグとは出社や登校など私たちが一律に求められている社会時刻と,個人の睡眠・生体リズムの性質の不一致によって心身の不調を呈する状態像をさす。夜型傾向,平日の睡眠不足,休日の寝だめなど私たちが何気なく行っている睡眠習慣にも社会的ジェットラグのリスクが潜んでいる。社会的ジェットラグは睡眠医学や時間生物学の分野でも比較的新しい概念で,現在も病態研究が進められ新たな知見が積み上げられている。そこで本特集では,社会的ジェットラグの概念と臨床的意義について代謝,メンタルヘルス,発達,生殖機能など多彩な側面から解説した。

■目次

1 社会的ジェットラグの概念と病態メカニズム
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部部長 三島和夫

2 成人の社会的ジェットラグ問題
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部臨床病態生理研究室室長 北村真吾

3 発達と社会的ジェットラグ問題
明治薬科大学リベラルアーツ准教授 駒田陽子
東京医科大学睡眠学講座教授 井上雄一

4 社会的ジェットラグが雌性生殖機能に及ぼす影響
明治大学農学部動物生理学研究室准教授 中村孝博
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科加齢口腔生理学分野客員研究員 高須奈々
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科加齢口腔生理学分野教授 中村 渉

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