ピロリ菌除菌療法においてアモキシシリンの投与量,投与間隔が通常と異なる理由をご教示下さい。
(岡山県 M)
アモキシシリンの添付文書には,Helicobacter pylori(ピロリ菌)感染を除く感染症に対しては,「アモキシシリン水和物として,通常1回250mg(力価)を1日3~4回経口投与する」(成人)とあり,ピロリ菌除菌時の1回750mg(力価)を1日2回,7日間経口投与とは投与量・投与間隔が異なっています。
アモキシシリンのピロリ菌除菌における国内臨床用量については,1995年6月~98年6月に行った除菌療法の第2相試験において検討し,通常用量上限の1000mg<1500mg≒2000mg(欧米での除菌用量)であったため,1500mgが除菌治療における1日用量となりました1)。
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