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(10)前日の夜中から嘔吐・下痢がある20歳男性[特集:備えておくべき重篤疾患の診かた─見落としを防ぐには]

No.4718 (2014年09月27日発行) P.54

編集: 本村和久 (沖縄県立中部病院プライマリケア・総合内科副部長)

菊地英豪 (東京都立多摩総合医療センターリウマチ膠原病科,総合内科)

登録日: 2016-09-01

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  • 1. 初期症状

    特に既往歴のない20歳男性。
    前日は普段通り夕食を摂り就寝したが,同日の夜中から間欠的な下腹部痛を伴う嘔吐3回,下痢2回をそれぞれ認め,一晩中眠れなかった。翌日の午前5時に総合病院の救急外来を受診した。

    2. 考えられる疾患

    24時間外来患者が溢れている総合病院の救急外来を受診した,元気そうな若年患者。発症からの経過が短く下痢を複数回認めていることから,ウイルス性の急性胃腸炎として帰宅させてしまいがちだが,急性腹症に当てはまる部分がないかどうかを想起しながら診療を進めたい。

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