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「ダヴィンチを用いた術式の診療報酬引上げを」【外保連】

No.4848 (2017年03月25日発行) P.12

登録日: 2017-03-21

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ロボット支援腎部分切除術は「T1b腫瘍、腎門部腫瘍などにも有用性が期待できる」と述べる近藤氏

100の外科系学会で構成する外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は14日の記者懇談会で、次期2018年度診療報酬改定に向け、ロボット支援腎部分切除術やカワスミNajuta胸部ステントグラフトシステム、経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PED)など高額な医療機器や設備投資が必要な術式について、診療報酬の引上げを求めていく方針を明らかにした。

外保連は今後もこうした新規術式が開発されていくことを踏まえ、診療報酬における適切な評価のあり方を課題としている。中でも手術支援ロボット「ダヴィンチ」については本体価格が3億500万円、5年間の保守料が5600万円と高額なため、岩中督会長(埼玉県立小児医療センター)は外保連が診療報酬改定の基礎資料として作成する手術試案で「費用対効果に着目して評価していく」との考えを示した。

記者懇談会では、近藤幸尋手術委員(日本医大)が腎部分切除術について、従来の内視鏡を用いた術式とダヴィンチを用いたロボット支援手術があることを説明。臨床研究の結果などを踏まえ、ロボット支援手術は「低侵襲、癌の根治性、腎機能温存を同時に実現しうる有用な術式」と訴えた。

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