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特集:打つ手あり! IBD治療の展望

No.4839 (2017年01月21日発行) P.27

監修: 渡辺 守 (東京医科歯科大学消化器病態学/消化器内科教授)

登録日: 2017-01-20

最終更新日: 2017-01-19

監修:渡辺 守

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は患者数が20万人を超え,難治性疾患の中でも最多となっている。抗TNF-α抗体製剤の登場により,これまでの治療目標であった短期間の臨床症状改善のみならず,「粘膜治癒」,すなわち内視鏡所見での寛解といった,慢性疾患の経過を変えられるという考え方が出て,IBD治療は劇的に変わった。結果として,多くの患者で病気のコントロールは可能になりつつある。有効な薬剤も次々に承認を待っている。さらに,腸上皮幹細胞移植や糞便微生物移植法(fecal microbiota transplant:FMT)など,これまでとは異なったアプローチも試みられている。
根治療法がないと言われ続けてきた難治性疾患に光が見えはじめている現状を理解して頂きたいと考え,特集を組んだ。

1 IBD薬物治療の現状
杏林大学医学部第三内科学教授 久松理一

2 IBDに対する腸上皮幹細胞移植
東京医科歯科大学再生医療研究センター教授 岡本隆一
東京医科歯科大学消化器病態学/消化器内科教授 渡辺 守

3 IBDに対する糞便微生物移植法(FMT)の臨床応用
慶應義塾大学医学部内科学(消化器) 水野慎大
慶應義塾大学医学部内科学(消化器)教授 金井隆典

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