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両肩痛を訴えた筋肉質の高齢女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(130)]

No.4812 (2016年07月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鈴木慎吾 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣瀬裕太 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-23

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  • 4カ月前発症の両肩と腰回りの痛みが増悪し歩行困難となったため,当科を紹介受診した。特に午前中は体のこわばりが強い。既往歴に甲状腺機能低下症があり,レボチロキシンが処方されている。腰部脊柱管狭窄症(4カ月前),および右手根管症候群(2カ月前)に対して手術を受けた。

    家族歴・生活歴に特記事項なく,無職で筋トレなども行っていない。体重に変化はない。

    体温36.7℃,血圧152/76mmHg,脈拍81回/分(整)。痛みによる両上肢挙上制限と全身の筋肥大(図1)を認めた。

    血液検査の異常値は,TP 5.0g/dL,ALB 2.1g/dL,Ca 9.6mg/dL,CRP 0.6mg/dL。CKは126U/Lで正常。


    研修医の診断:リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica;PMR)

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