株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

多関節痛と赤目を主訴に受診した65歳の女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(117)]

No.4784 (2016年01月02日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

廣田悠祐 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

大田貴弘 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-31

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 2カ月前に両側手指のこわばりから始まった関節痛が徐々に全身に拡がった。近医内科や整形外科を受診したが,抗リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体は陰性であったため精査目的で当部を紹介受診した。手指のこわばりは朝に強く,20分ほどほぐすと軽快する。また1カ月前から両目の違和感があるという。

    身体診察では,体温36.2℃,脈拍70回/分,血圧162/116mmHg。関節痛の部位(両側の手指,肘,肩,膝,足首,足趾)に圧痛と軽度腫脹を認める。瞼結膜に発赤なし。球結膜の視診所見を示す(図1)。

    血液検査での異常値はCRP 0.6mg/dLおよび抗核抗体320倍のみである。



    研修医の診断:シェーグレン症候群

    残り797文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top