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臨床試験を適正に行える医師養成協議会について 【認定を受けられる制度の構築が必要】

No.4787 (2016年01月23日発行) P.54

小林真一 (昭和大学臨床薬理研究所所長)

登録日: 2016-01-23

最終更新日: 2016-10-26

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わが国の臨床試験に関わる医師の養成に関しては多くの教育ツールが作成され,個々での教育はなされているが,十分とは言えない現状である。筆者らは2010年「臨床試験を適正に行える医師養成のための協議会(臨床試験医師養成協議会)」を設立し,日本医学会会長の髙久史麿氏を会長,筆者を副会長として,日本医師会,日本医学会加盟各学会との協力のもと,教育テキストの作成,全国の医師会での教育講演,学会でのワークショップの実施など,活動を継続している。
2015年2月に実施した各学会へのアンケート調査(結果未発表)において,(1)臨床試験を適正に行える医師養成教育が必要という回答が97%,(2)教育の時期は基幹各学会の専門医取得時・更新時,生涯教育で,との回答が96%,また,(3)本協議会の活動に協力・参加できるか,との質問に対し,できないと答えた学会はわずか4学会のみで,現状でも二十数学会が協力の意向を示してくれた。
この結果を受け,2015年7月に本協議会は法人化された。日本専門医機構の各学会,日本医師会との連携・協力をさらに強め,将来的には卒後研修が修了し,(基幹領域の)専門医試験の受験時に適切な臨床試験関連の出題があり,専門医取得者は「臨床試験の基礎知識を有している者」との認証ができる。さらには,多くの教育ツールによって勉強した医師個人が臨床試験関連の認定試験に合格すれば,たとえば臨床試験認定医のような認定を受けられる制度を構築する必要がある,と考えている。今後,多くの方々のご理解とご協力をお願いしたい。

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