株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

DSM-5項目解説(12)

No.4741 (2015年03月07日発行) P.50

武田雅俊 (大阪大学精神医学教授)

登録日: 2015-03-07

最終更新日: 2016-10-26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

17 神経認知障害群(neurocognitive disorders)
せん妄(delirium)/認知症(DSM-5)(major neurocognitive disorder),軽度認知障害(DSM-5)(mild neurocognitive disorder)/アルツハイマー病(Alzheimer’s disease)/前頭側頭型認知症(frontotemporal neurocognitive disorder)/レビー小体型認知症(with Lewy bodies)/血管性認知症(vascular neurocognitive disorder)/外傷性脳損傷(traumatic brain injury)/物質・医薬品誘発性(substance/medication-induced)/HIV感染(HIV infection)/プリオン病(prion disease)/パーキンソン病(Parkinson’s disease)/ハンチントン病(Huntington’s disease)/他の医学的疾患による(due to another medical condition)/複数の病因による(due to multiple etiologies)

DSM-Ⅳのdementia, delirium, amnestic, and other cognitive disordersに相当する項目は神経認知障害(NCD)となった。この項目は,大きくせん妄(delirium),major NCD,mild NCDに区分されており,major NCDには認知症,mild NCDには軽度認知障害の訳語が当てられることになった。NCDの項目には,12個の原因疾患が並べられており,この点においてNCDの項目は特異なポジショニングとなった。
認知機能は,複雑注意,実行機能,記憶・学習,言語,知覚運動,社会認知の6項目によって評価される。その程度によりmajorかmildと診断される。dementiaの代わりにmajor NCDを使用することが勧められているが,この概念はdementiaの概念より幾分広い。健忘性障害(DSM-Ⅳ)はDSM-5ではmajor NCD due to another medical conditionに分類される。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top