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DSM-5項目解説(10)

No.4735 (2015年01月24日発行) P.51

武田雅俊 (大阪大学精神医学教授)

登録日: 2015-01-24

最終更新日: 2016-10-26

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13 性機能不全群(sexual dysfunctions)
射精遅延(delayed ejaculation)/勃起障害(erectile disorder)/女性オルガズム障害(female orgasmic disorder)/女性の性的関心・興奮障害(female sexual interest/arousal disorder)/性器─骨盤痛・挿入障害(genito-pelvic pain/penetration disorder)/男性の性欲低下障害(male hypoactive sexual desire disorder)/早漏(premature(early)ejaculation)/物質・医薬品誘発性性機能不全(sub-stance/medication-induced sexual dysfunction)

14 性別違和(gender dysphoria)
小児の性別違和(gender dysphoria in children)/青年および成人の性別違和(gender dysphoria in adolescents and adults)

DSM-Ⅳでは男女の生物学的性と社会的性とが反対とのとらえ方であったが,DSM-5では生物学的な性(sex)と社会文化的な性別(gender)とが一致していない状態(incongruence)として理解され,小児期と成人に区分けして記載されている。

15 秩序破壊的・衝動制御・素行症群(disruptive, impulse-control, and conduct disorders)
反抗挑発症(oppositional defiant disorder)/間欠爆発症(intermittent explosive disorder)/素行症(conduct disorder)/放火症(pyromania)/窃盗症(kleptomania)

他人の権利や社会規範に対して,適切に情動や行動を制御することができない病態が記載されている。

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