骨粗鬆症財団の調査によれば,2021年の骨粗鬆症検診率は全国平均で5.3%と,この数年間5%前後の低水準で推移している1)。それを受け,令和6(2024)年度からの「健康日本21(第三次)」において,健康寿命の延伸を目標に,女性の健康関連のライフコースアプローチをふまえた健康づくりとして,骨粗鬆症検診率を令和14年に15%まで向上させる目標が掲げられた。
しかし,加齢現象を背景とした原発性骨粗鬆症は女性のみならず,男性でも生じる。さらに,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)では,一連の全身性炎症の中で続発性骨粗鬆症が生じやすい状態である。
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