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突然嘔気を感じ,その後吐血した80代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(31)]

No.5192 (2023年10月28日発行) P.9

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 妹尾聡美 (済生会横浜市東部病院救急科・外傷センター医長)

登録日: 2023-10-26

最終更新日: 2023-10-25

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【80代 男性】
主訴
吐血
現病歴
自宅で横になっていたところ突然嘔気を感じ,その後吐血した。初めての吐血であり,妻により救急要請され当院ERに搬送となった
既往歴
右陳旧性脳梗塞(視床・側頭葉内側),慢性心房細動,高血圧,糖尿病
常用薬
ワーファリン1.5mg,アトルバスタチン5mg錠1日1回,ニフェジピン10mg錠1日2回,エクメット配合錠LD(ビルダグリプチン・メトホルミン)1日2回
現症
意識清明,呼吸数19回/分,脈拍数86回/分,血圧78/42mmHg,体温36.5℃,酸素飽和度100%(O2 3L/分)
身体所見
腹部:平坦・軟であり,明らかな圧痛・反跳痛は認めない
直腸診:タール便の付着を認める
血液検査
WBC 8.54×103/μL,Hb 8.5g/dL,PLT 25.1×104/μL,PT-INR 2.82,Fibrinogen 169mg/dL
検査所見
吐血の原因検索のため単純CT(図1)が撮影された

注目すべき所見,追加検査は?

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