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術後リハビリテーション中に呼吸困難を訴えた70代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(26)]

No.5187 (2023年09月23日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 松田律史 (札幌東徳洲会病院画像・IVRセンター兼救急集中治療センター部長)

登録日: 2023-09-21

最終更新日: 2023-09-21

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70代 男性
主訴
呼吸困難
現病歴
4日前に転倒,右大腿骨頸部骨折を受傷,人工骨頭置換術目的に前医入院となった。術後リハビリテーション中に呼吸困難を訴えたとして転院搬送となった
生活歴
飲酒歴なし,喫煙歴30本/日,50年以上,現在も喫煙中
現症
意識GCS 14(E4V4M6),呼吸数18回/分,脈拍数81回/分(整),血圧96/80mmHg,体温36.8℃,酸素飽和度97%(酸素マスク3L/分)
身体所見
両側呼吸音清,強制呼気でも呼気終末期の連続性ラ音を聴取しない
血液検査
WBC 9.03×103/μL,RBC 3.85×106/μL,Hb 13.2g/dL,PLT 18.7×104/μL,UN 29.7mg/dL,CRE 1.64mg/dL,Na 136mmol/L,K 4.3mmol/L,Cl 98mmol/L,Glu 241mg/dL,TB 0.52mg/dL,AST 34U/L,ALT 25U/L,LD 489U/L,ALP 174U/L,γ-GT 22U/L,AMY 284U/L,CK 214U/L,CRP 4.57mg/dL,PT-INR 1.11,APTT 30.5,D-ダイマー 12.5μg/mL
検査所見
心電図:HR 93回/分,心房細動,完全右脚ブロックあり。精査のために胸部単純CT(図1)が撮影された

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