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“のど”の重さを主訴に受診した66歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(299)]

No.5184 (2023年09月02日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

執筆: 田村弘樹 (さんむ医療センター総合診療科,千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

服部真也 (千葉大学医学部附属病院放射線科)

登録日: 2023-08-31

最終更新日: 2023-08-30

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8日前,畑仕事から帰宅した際に,胸骨上縁の重さを突然自覚し,1時間後には“のど”まであがってきた。嚥下痛はない。近医耳鼻科での喉頭ファイバーにて異常を認めなかったため,症状は自然軽快していたが,精査目的に当科を紹介受診した。

既往歴は,43歳時甲状腺癌に対する右葉摘出術。喫煙10本/日×46年。内服薬,家族歴に特記事項なし。

身体診察では,体温36.3℃,脈拍78回/分,血圧141/84mmHg,SpO2 97%(room air)。咽頭の視診,および心音,呼吸音に異常所見なし。胸部単純CTを示す(図1)。

 研修医の診断:急性冠症候群

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