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右鼠径部痛を主訴に来院した47歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(281)]

No.5145 (2022年12月03日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

吉川 寛 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

藤野里砂 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

加藤智規 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

登録日: 2022-12-01

最終更新日: 2022-11-30

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4週前に右脇腹に痛みを自覚し,その数日後に右下腹部痛に変わったが,自然に消失した。ところが3週前に,右鼠径部に歩行で悪化する痛みが出現し,徐々に悪化して発熱も伴うようになったため当院紹介となった。既往歴,家族歴,常用薬に特記事項なく,ペットとの接触や不特定多数との性交渉歴もない。

身体診察では,体温36.4℃,脈拍84回/分(整),血圧112/73mmHg。右鼠径部に圧痛を認める(図1)。McBurney圧痛点を含め,腹部に圧痛はない。CVA叩打痛を認めず,psoas signとobturator signは陰性。

尿・一般採血・生化学検査での異常値は,WBC 24730/μL(Neu 88.9%),CRP 9.0mg/dL。

研修医の診断:尿管結石症

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