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味覚低下と舌の違和感を訴えた65歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(279)]

No.5141 (2022年11月05日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鈴木慎吾 (千葉中央メディカルセンター内科)

飯田義人 (千葉中央メディカルセンター外科)

服部陽 (千葉中央メディカルセンター外科)

松葉芳郎 (千葉中央メディカルセンター外科)

登録日: 2022-11-03

最終更新日: 2022-11-02

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壊死性胆嚢炎で10日前に腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた。術後から味覚低下と舌のピリピリするような違和感を認め,食事を1割程度しか摂取できなくなったため当科を紹介受診した。

舌にティッシュがへばり付いているようですべての味覚を感じにくいが,咀嚼・嚥下機能に問題はない。中心静脈より微量元素を含む高カロリー輸液とメロペネムを投与されている。

既往歴は,高血圧症,脂質異常症,狭心症,末梢動脈疾患,慢性腎不全(20年前から維持透析)。新規開始薬剤なし。

舌の所見を示す(図1)。

血液検査の主な異常値は,Hb 9.6g/dL(MCV84fL),Cr 5.69mg/dL。フェリチンは227ng/mL(基準値13〜277ng/mL)。

 研修医の診断:ビタミンB12欠乏症

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