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【識者の眼】「日本の新型コロナウイルス対策は本当のところどうなのか(7)─では、米国民はどんな保険制度でどの程度カバーされているのか」佐藤敏信

No.5091 (2021年11月20日発行) P.57

佐藤敏信 (久留米大学特命教授、元厚生労働省健康局長)

登録日: 2021-10-28

最終更新日: 2021-10-28

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前回まで、米国における新型コロナの状況と医療費を巡る問題について書いた。要点を整理しておくと、入院するほどの病状だと、医療費の総額は日本では考えられないような額になり、たとえ民間保険にカバーされている場合であっても自己負担分だけで相当な額になることがあるということだ。そうなると、その自己負担を懸念して受診を控える患者が出て、死亡率も増加し、社会問題化するのではと考えた。

そこで、今回は、米国民の保険制度の加入状況について示す。マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」(2007年)を見ると、米国の医療制度、とりわけ公的な保険制度の貧弱さに驚かされるのだが、あれから14年も経っている。その後どうなっているのか調べて、グラフ化してみた。

比較のために日本の場合も示した。その意味するところを次回解説する。

佐藤敏信(久留米大学特命教授、元厚生労働省健康局長)[費用負担の日米比較]

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