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一過性の意識障害で来院した79歳女性[鑑別診断塾入門(3)]

No.5063 (2021年05月08日発行) P.9

塩尻俊明 (国保旭中央病院総合診療内科部長)

登録日: 2021-05-07

最終更新日: 2021-04-30

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【現病歴】正月,三が日のある日。X-55分,朝食として焼いた餅を2個食べ,食後にお茶を飲んで夫と会話を楽しんでいた。X-45分,急にふらふらしたと思ったら意識を失った。夫によると丸椅子から後ろ向きに倒れ,両眼は閉じており四肢は脱力していた。X-25分,救急隊接触。JCS 200,BP 130/70mmHg,HR 90/min,RR 19/min,BT 36.1℃,SpO2 98%(10L),瞳孔3.5mm/3.5mm,対光反射+/+。口腔内に餅があり搔き出した。X-5分,車内でほぼ清明に戻った。
<追加の情報>
チアノーゼ,眼球偏倚,咬舌,失禁なし。夫と離れで二人暮らし。
【既往歴】発症時期不明の高血圧,結核性リンパ節炎。
【内服薬】カンデサルタン8mg
【バイタルサイン】意識清明,BP 133/65mmHg,PR 80/min,RR 24/min,BT 36.0℃,SpO2 96%(RA)
【身体所見】診察時にも瞳孔は3.5mm/3.5mm,対光反射+/+,眼球偏倚・咬舌なし,項部硬直なし,麻痺・感覚障害・失調なし,深部腱反射正常。

 キーワード 
・一過性の意識障害
・口腔内に餅
・チアノーゼなし
・眼球偏倚なし
・尿失禁なし
・瞳孔正常範囲
・項部硬直なし

考えられる診断は?

A.(餅による)気道閉塞
B. 脳底動脈閉塞症
C. 一酸化炭素中毒
D. くも膜下出血
E. 非痙攣性てんかん重積

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