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【識者の眼】「かかりつけ患者からの診療依頼は断らない」川越正平

No.5039 (2020年11月21日発行) P.56

川越正平 (あおぞら診療所院長)

登録日: 2020-11-04

最終更新日: 2020-11-04

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コロナ禍の発生により、患者のみならず、医療機関にもさまざまな負担が生じ、医師やスタッフも不安を抱えている。その結果として、「発熱患者は診ません」というような医療機関もあったという。診療所間や病院間で発熱患者を押し付け合った結果、関係性が悪化している例もあるという。医師法の応招義務を持ち出すまでもなく、かかりつけ医が果たすべき役割について、改めて考える機会と言える。そこで今回、松戸市医師会COVID-19対策WGにおける議論を紹介する。

秋冬に向けて発熱患者にどのように対応する体制を整えるかという検討を進める中で、この「かかりつけ患者からの診療依頼は断らない」という理念について議論した。「かかりつけ患者なら診るが、それ以外には対応できない」という医療機関にその中身を確認すると、「診察券を持っている(受診履歴のある)患者」から、「定期的継続的に受診している患者」「3カ月以内に受診歴のある患者」などの違いがあった。要するに、かかりつけ患者という言葉の認識が人によって異なっていたり、場面によって都合よく使われている場合もあるものと思われた。そこで、地区医師会員にコンセンサスを得られるであろう「かかりつけ患者」の定義について検討した。

また、地域のプライマリケアを担う以上、かかりつけ医の矜持として、かかりつけを持たない患者を受け止める役割も期待されるという議論もなされた。検討結果を文言としてのごとくとりまとめ、WGとして作成した「松戸市医師会COVID-19診療ガイド」に掲載し、会員に配布した。

川越正平(あおぞら診療所院長)[かかりつけ患者][かかりつけ医][COVID-19]

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