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左下腿の脱力と痛みを主訴に受診した75歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(224)]

No.5019 (2020年07月04日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2020-07-02

最終更新日: 2020-07-01

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1カ月半前,夕方にトイレで便座に座ったまま動けなくなった患者を,長女が約4時間後に発見した。近医にて意識レベル低下,左下腿の疼痛,腫脹,脱力を認め,血液培養より腎盂腎炎,およびCK 8万U/L台より横紋筋融解症と診断された。入院加療により改善したが,左下腿の痛みと脱力が遷延したため当科を紹介受診した。

既往歴は,関節リウマチ,橋本病,脂質異常症。内服薬はプレドニン®,チラーヂン®S,リバロ®

身体診察では,左下腿(図1橙色部)に全感覚低下を認める。また,膝窩部の圧迫(図2×印)で,痛みが放散する(図2橙色部)。足関節の可動域制限はないが,背屈,底屈不能。膝蓋腱反射は正常だが,左アキレス腱反射は消失している。

 研修医の診断:総腓骨神経麻痺

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