株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS 重症の新型コロナ肺炎患者対象に「アクテムラ」国内治験実施─中外製薬

登録日: 2020-04-09

最終更新日: 2020-05-28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中外製薬は4月8日、新型コロナウイルス肺炎(COVID-19肺炎)治療薬としての承認取得に向け、ヒト化抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」(一般名:トシリズマブ)の国内治験(国内第III相臨床試験)を実施すると発表した。

治験の対象は、国内の重症COVID-19肺炎の入院患者。中外製薬は「今後試験の詳細を確定の上、速やかな患者登録の開始を目指す」としている。

アクテムラは、中外製薬が創製した国産初の抗体医薬品。炎症性サイトカインの一種であるIL-6の作用を阻害する働きを持ち、国内では関節リウマチ、キャッスルマン病などの治療薬として承認されている。

海外では、重症COVID-19肺炎の入院患者約330例を対象に「アクテムラと標準的な医療措置の併用」の安全性・有効性を評価する第III相臨床試験の開始を親会社のロシュ社(スイス)が3月19日に発表している。

本庶佑京大特別教授「急性期にアビガン、重症肺炎時にトシリズマブを」

重症COVID-19肺炎へのアクテムラの効果については国内の研究者・臨床医から期待する声が上がっており、ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑京大特別教授も4月6日付で公表したCOVID-19対策の緊急提言で、①急性期には抗ウイルス剤「アビガン」、②重症肺炎時の炎症反応の暴走時にはトシリズマブ(アクテムラ)─などを実地導入すべきと訴えている。

本庶佑京大特別教授の緊急提言(京大免疫ゲノム医学講座HPに掲載)

【アビガン関連記事】

【緊急寄稿(1)】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)

【緊急寄稿(2)】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)

【緊急寄稿(3)】COVID-19を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康) 

【識者の眼】COVID-19流行は緊急事態─今こそ、ファビピラビル(アビガン)の使用を解禁すべき(菅谷憲夫)

新型コロナ感染症の承認取得へ「アビガン」国内治験開始―富士フイルム富山化学

安倍首相、医療現場でのアビガン使用「できる限り拡大」―緊急事態宣言で記者会見 

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top