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10日前からの発熱と脾腫を認めた25歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(212)]

No.4991 (2019年12月21日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2019-12-19

最終更新日: 2019-12-18

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10日前に発熱したため9日前に近医にて,解熱薬,抗菌薬(クラビット®)を5日分処方され解熱したが,2日前に再び発熱したため近医を再診。以前から聴取されていた心雑音評価と併せて循環器科を紹介されたが,経胸壁心エコーにて疣贅を認めず,精査目的に当科を受診した。既往歴は気胸,僧帽弁閉鎖不全症。

身体診察では,体温36.1℃,血圧107/65 mmHg,脈拍78回/分。心尖部を中心としたⅢ/Ⅵ度の全収縮期雑音,Castell法(左前腋窩線上の最下肋間の打診)にて濁音を認め,左肋弓下に脾臓を1cm触知する。

一般血液・生化学検査の異常値はCRP 0.7mg/dLのみ。

腹部単純CTにて脾腫を認める(図1)。




研修医の診断:サイトメガロウイルス感染症による伝染性単核球症

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