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プライマリ・ケアにおける頭頸部エコー〈小児の耳下腺腫脹〉─流行性耳下腺炎と反復性耳下腺炎の見分け方[プライマリ・ケアの理論と実践(43)]

No.4990 (2019年12月14日発行) P.10

多田明良 (紀美野町立国保国吉・長谷毛原診療所)

登録日: 2019-12-13

最終更新日: 2019-12-11

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SUMMARY
プライマリ・ケアにおいて,時に小児の耳下腺腫脹の対応を求められることがある。代表的な2疾患は流行性耳下腺炎と反復性耳下腺炎である。鑑別には超音波検査が有用であり,短時間かつ簡便に行うことができる。

KEYWORD
反復性耳下腺炎
乳幼児期に発症し,耳下腺腫脹・疼痛を反復するが思春期以降には消失する。病態はいまだ不明であるが,画像上耳下腺の末梢導管の囊状拡張がみられ,流行性耳下腺炎との鑑別に有用である。


多田明良(紀美野町立国保国吉・長谷毛原診療所)

PROFILE
2010年自治医科大学卒。2016年北山村診療所(和歌山県)所長。2019年より奈良県立医科大学総合画像診断センター,紀美野町立国保国吉・長谷毛原診療所(和歌山県)勤務。小児科専門医。年齢を問わず領域横断的な超音波診療を実践している。

POLICY・座右の銘
やってみせ,言って聞かせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ

1 小児の耳下腺腫脹

「子どもの耳の下が腫れています」「学校はどうしたらよいでしょうか」─。小児の耳下腺腫脹は小児科,耳鼻咽喉科に限らず,救急外来,クリニック・診療所などプライマリ・ケアの場面で遭遇しうる。

2 流行性耳下腺炎

小児の耳下腺腫脹において臨床上最も重要であり,流行防止に注意しなくてはならないのは「おたふくかぜ」=流行性耳下腺炎である。多くの国々ではMMRワクチンが定期接種化したことにより過去の感染症になりつつあるが,わが国では定期接種の対象疾患となっておらず,いまだ散発的に流行がみられることがある。流行性耳下腺炎は無菌性髄膜炎(約10%),難聴(1%以上)など様々な合併症を有しており,蔓延を防ぐためにも適切な診断が求められる。また学校保健安全法で出席停止期間が設けられている疾患のひとつである(耳下腺,顎下腺または舌下腺の腫脹が始まった後5日を経過し,かつ,全身状態が良好となるまで)。

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