株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

腎盂・尿管腫瘍[私の治療]

No.4969 (2019年07月20日発行) P.51

菊地栄次 (聖マリアンナ医科大学腎泌尿器外科学教授)

登録日: 2019-07-18

最終更新日: 2019-07-16

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 腎盂,尿管の尿路上皮癌は比較的稀な疾患で,全尿路上皮癌のおよそ5~10%を占める。男性が女性の2倍と多く,50~70歳代に多く認められる。腎盂・尿管癌の症状として血尿(75%以上)が最も多く認められる。ついで側腹部痛(約30%)が認められる頻度が高い。無症状で他の疾患精査中に偶然発見される腎盂・尿管癌もおよそ15%に認められる。
    喫煙や芳香族アミンの職業性曝露は膀胱癌と共通のリスク因子である。フェナセチン,バルカン腎症(Balkan nephropathy),漢方薬腎症などは腎盂・尿管癌の特徴的なリスク因子である。

    ▶診断のポイント

    CT urography等の画像検査を施行し腎盂・尿管に病変を認め,自然尿細胞診が陽性で下部尿路癌が否定的であれば,腎盂・尿管癌と診断される。

    CT urography等の画像検査を施行し腎盂・尿管に病変を認めるも,自然尿細胞診が陰性であれば,腫瘍生検を含めた尿管鏡検査や選択的上部尿細胞診採取を含めた逆行性尿路造影検査を行い,確定診断を進める。

    CT urography等の画像検査で所見を認めず,自然尿細胞診が陽性で下部尿路癌が否定的であれば,尿管鏡検査や選択的上部尿細胞診採取を施行し,腎盂・尿管の上皮内癌(carcinoma in situ:CIS)の確定診断を進める。

    腎盂・尿管癌に同時に併発する膀胱腫瘍の頻度は比較的高く,診断時膀胱鏡検査は行う必要がある。

    残り1,597文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    関連書籍

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
    2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top