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(2)呼吸機能検査を用いた健診によるCOPDの早期発見[特集:COPD早期発見の試み]

No.4962 (2019年06月01日発行) P.24

尾上あゆみ (熊本大学大学院生命科学研究部生体情報解析学)

大森久光 (熊本大学大学院生命科学研究部生体情報解析学教授)

登録日: 2019-06-03

最終更新日: 2019-05-29

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)の早期診断には,呼吸機能検査(スパイロメトリー)による気流閉塞の検出が必要である

潜在的により多くの未診断のCOPD患者がプライマリケア医を受診していることが示唆されている

未診断の気流閉塞を有する者において,肺癌,高血圧などのリスク比が高く,併存症に注意が必要である

COPDはありふれた疾患のはずであるが,疾患認知度はいまだに低く,COPDの予防,早期発見には認知度の向上が重要である

1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)早期発見の意義

慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は,健康日本21(第二次)2013(平成25)~2022(令和4)年度において,がん,循環器疾患,糖尿病に並ぶ主要取組疾患に位置づけられている。わが国におけるCOPDは喫煙が最大の発症要因であり,禁煙により予防可能であるとともに,早期発見が重要であることから,これらについての認知度の向上を目標としている。健康日本21(第二次)における2022(令和4)年度の認知度の目標を80%としている1)

COPDは喫煙者が罹患する代表的な慢性呼吸器疾患である。従来,慢性気管支炎や肺気腫などの病名で呼ばれていた。喫煙者の20%前後,ほぼ5~6人に1人が罹患する感受性を有しているとみられている。緩徐進行性で高齢者ほど罹患が多い。罹患を自覚しにくいため,喫煙し続けて重症化してしまうケースが多い。初期は無症状か,咳,痰などがみられるのみであるが,徐々に労作時の息切れが顕在化する。進行すると呼吸不全となり,安静時での息切れが起こるようになる2)。COPDは重症化すると生活の質(QOL)を障害し,健康寿命を縮める疾患である。

予防や早期診断,早期治療を進める上で,「認知度の低さ」「呼吸機能検査が診断に必要であるが,受診する機会が限られている」「併存症の存在」などが課題となっている。

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