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特集:ステロイドの副作用を正しく知って正しく使う

No.4949 (2019年03月02日発行) P.27

監修: 川合眞一 (東邦大学名誉教授/同医学部炎症・疼痛制御学講座教授)

登録日: 2019-03-04

最終更新日: 2019-02-27

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監修:川合眞一(東邦大学名誉教授/同医学部炎症・疼痛制御学講座教授)

■監修のことば

1948年9月21日,Henchは,グルココルチコイド(以下,ステロイド)を初めて関節リウマチ患者に注射し,劇的な効果を得たと発表した。2年後には,Henchはノーベル賞を受賞することになったが,その後もステロイドは,それまで治療法がなかった多くの疾患に次々と使われることになり,近代医学に最も貢献した薬物のひとつとなったのである。しかし,ステロイドは一方で重篤な副作用を引き起こすことも明らかとなった。ステロイドが十分な抗炎症効果や免疫抑制効果を得るためには,健常人平常時の生理的分泌量であるコルチゾール換算で約10mg/日を超える用量が必要である。そのため,どうしても様々な副作用が引き起こされる。

本特集では,改めてステロイドの作用機序と特性から副作用を見直し,個別の重要な副作用についてはご専門の先生方にまとめて頂いた。読者の皆様には,ステロイドをうまく使って頂く助けになることを期待している。

■目次

1 ステロイドの作用機序と特性からみた副作用
川合眞一(東邦大学名誉教授/同医学部炎症・疼痛制御学講座教授)

2 ステロイド性骨粗鬆症を防ぐには
宗圓 聰(近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科教授)

3 ステロイドと感染症:古くて新しい課題
堤野みち*1,針谷正祥*2(東京女子医科大学医学部膠原病リウマチ内科学講座 *1非常勤講師*2リウマチ性疾患薬剤疫学研究部門特任教授)

4 ステロイドは動脈硬化に悪いのか?
田中菜穂子(東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センター膠原病科客員講師)

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