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【人】巴ひかるさん「“骨盤底機能再建外科”という新領域を広めたい」

No.4770 (2015年09月26日発行) P.14

巴ひかる ( 東京女子医大東医療センター骨盤底機能再建診療部教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-10

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  • 巴ひかるさん( Tomoe Hikaru)

    東京女子医大東医療センター骨盤底機能再建診療部教授

    1958横浜生まれ。83年東京女子医大卒。同大腎臓外科、泌尿器科等を経て、99年より同大附属第二病院(現・東医療センター)に勤務。2011年より現職。泌尿器科教授兼任。日本泌尿器科学会代議員も務める。

    「“骨盤底機能再建外科”という新領域を広めたい」

    腹圧性尿失禁に対するTVT(Tension-free Vaginal Tape)手術の豊富な実績と、TOT(Trans-Obturator Tape)手術の日本におけるパイオニアとして知られる巴さん。下部尿路症状や骨盤臓器脱、排便機能障害などを骨盤底機能障害と捉え、総合的に診る「骨盤底機能再建外科」という新たな領域を切り拓き、医療界への浸透に努めている。日本でただ一人の女性の泌尿器科教授、日本泌尿器科学会代議員という精力的な仕事ぶり。「ごりごりですよ」と話すが、その笑顔は温かく柔らかい。

    泌尿器科には一般に“男性生殖器を中心に診る科”というイメージがあり、女性患者は行きにくい雰囲気だった。巴さんは尿失禁や膀胱炎に関する本を書き、雑誌やテレビの取材に積極的に応じるなど、早くから患者の啓発に取り組んできた。「『私今日、泌尿器科なの』と気軽に人に言えるような風土を作りたかった。本を読んだ患者さんが来るようになり、待合室に女性が増えてくると、『あなたは何で来たの?』と聞き合ったり、患者さん同士、案外打ち解けやすいんですよ」

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