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労作時のめまいを主訴に受診した78歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(190)]

No.4943 (2019年01月19日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

志鎌伸昭 (千葉市立青葉病院内科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2019-01-17

最終更新日: 2019-01-16

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2週前に転倒し近医整形外科を受診。右足関節捻挫の診断で保存的治療が行われた。受診前日の日中,起立時にめまいを自覚した。その後,労作時に非回転性で悪心を伴うめまいが出現するようになったため当院を受診した。安静時は無症状である。めまいによる歩行困難のために車椅子で入室。既往歴に高血圧があり,アムロジピンを内服している(めまい出現後から中断)。喫煙歴,飲酒歴ともになし。

身体診察では,体温36.8℃,脈拍99回/分(整),血圧112/62mmHg,呼吸24回/分,SpO2 97%(room air)。眼瞼結膜蒼白なし,眼球結膜に黄疸を認める(図1)。頸静脈怒張なし。呼吸音清。腹部平坦・軟。肝腫大なし。下腿浮腫なし。

一般血液・生化学検査での異常値はAST 428U/L,ALT 283U/L,LDH 796U/L,ALP 917U/L,γ-GTP 380U/L,T-Bil 3.2mg/dL,D-Bil 2.0mg/dL,CRP 3.89mg/dL。




 

研修医の診断:急性肝炎,および脱水による起立性低血圧

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