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■NEWS 17年中の救急車の出動5秒に1回、搬送者573.6万人で過去最多―総務省消防庁

No.4944 (2019年01月26日発行) P.18

登録日: 2019-01-15

最終更新日: 2019-01-15

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総務省消防庁は11日、2018年版の「救急・救助の現況」を公表した。17年における救急車の出動件数は634万2147件(前年比2.1%増)、搬送人員は573万6086人(同2.0%増)に上り、ともに過去最多を更新。5.0秒に1回の割合で救急車が出動し、国民の22人に1人が搬送された計算になる。

救急車による救急出動のうち事故種別で最多を占めたのは急病(406万1989件、64.0%)で、次いで一般負傷(96万5376件、15.2%)、交通事故(48万1473件、7.6%)となっている。前年に比べ、急病と一般負傷の件数が増加した一方で交通事故の件数は減少した。また、転院搬送は53万4072件で、全体の8.4%を占めている。

搬送人員の年齢区分別の内訳をみると、高齢者337万1161人(58.8%)、成人188万3865人(32.8%)、乳幼児26万5257人(4.6%)などとなっている。高齢者の搬送人員は前年から4.8%増加し、特に85歳以上の伸びが大きい。

初診時における傷病程度別の搬送人員のうち、入院を要しない「軽症」は278万5158人(48.6%)で、次いで3週間未満の入院を要する「中等症」は238万7407人(41.6%)、3週間以上の長期入院を要する「重症」は48万2685人(8.4%)だった。傷病程度別の構成比について、過去からの推移をみると、軽症は約半数のまま横ばい、中等症は増加、重症は減少傾向にある。

救急車の現場到着所要時間は全国平均で8.6分(前年比0.1分増)、入電から医師に引き継ぐまでの所要時間(病院収容時間)は前年から横ばいの全国平均39.3分だった。

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