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CKD患者における運動療法の実際は?

No.4933 (2018年11月10日発行) P.56

祖父江 理 (香川大学医学部附属病院腎臓内科講師/診療科長)

星野純一 (虎の門病院腎センター内科部長)

登録日: 2018-11-11

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  • 近年,慢性腎臓病(CKD)患者に対する運動療法・食事療法を中心とした非薬物療法が腎臓リハビリテーションの一環として着目されています。そこで,CKD患者における運動療法の実際につきまして,具体的にご教示頂ければ幸甚です。虎の門病院・星野純一先生にご回答をお願いいたします。

    【質問者】

    祖父江 理 香川大学医学部附属病院腎臓内科講師/診療科長


    【回答】

    【リハ専門家と連携して有酸素運動・レジスタンス運動等を組み合わせたメニューを家庭で継続するのが理想】

    かつては,糸球体腎炎やネフローゼ症候群患者に対して安静や運動制限の必要性が論じられてきました。しかし寛解期にあるネフローゼ症候群患者に対する運動制限の明らかなエビデンスはなく1),運動後の蛋白尿増加は一過性であると報告されています2)。CKD患者は,蛋白異化亢進によるエネルギー消耗やミトコンドリア機能異常による持久力低下により3),フレイル・サルコペニアを高頻度に合併します4)。そのため,近年ではCKD患者における運動療法が重要視され,国際的なKDIGOガイドラインや欧米各国の最新ガイドラインでは,CKD患者に対する運動療法を積極的に推奨しています5)~7)。2018年に日本腎臓リハビリテーション学会により発刊されたガイドラインにてシステマティックレビューが行われ,運動療法によりCKD患者の腎機能,運動耐容能,身体機能に関するQOLが高まる可能性が示されました。その結果に基づき,年齢や身体機能により個別に考慮する必要があるものの,積極的に運動療法を行うことが推奨されています1)

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