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■NEWS 地域枠は原則、「別枠方式」へ―医師需給分科会

No.4932 (2018年11月03日発行) P.19

登録日: 2018-10-25

最終更新日: 2018-10-25

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医学部入試における地域枠選抜のうち、一般枠と共通に選抜する、いわゆる「手挙げ方式」では最終的に特定の地域での診療義務を果たす人数が設定枠数の7割程度と推定されることがわかった。厚生労働省が24日、「医療従事者の需給に関する検討会医師需給分科会」でこうした調査結果を提示した。今年7月に成立した改正医療法により、来年度から都道府県知事が大学に地域枠の創設・増加を要請できるようになることから、同省は都道府県知事が要請する地域枠の選抜方法を原則、別枠方式とする方針。

地域枠選抜は地域医療への従事を目的とした入学枠。卒後、特定地域での一定期間の勤務を義務づけることと引き換えに、貸与した奨学金の返還が免除されるケースが多い。

選抜方法としては、一般枠と別枠の募集定員を設ける「別枠方式」と、一般枠と共通で選抜し、事前・事後に地域枠学生を募集する「手挙げ方式」がある。厚労省が全都道府県を対象に9~10月に実施した調査の結果によると、別枠方式の選抜では設置枠数の9割程度が最終的に義務を全うすると推定される一方で、手挙げ方式では7割程度にとどまっているという。

同分科会はこうした状況を問題視。都道府県知事が大学に対して要請する地域枠は原則、別枠方式とすることで一致した。

地域枠の選抜方式について議論した厚労省の「医師需給分科会」

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