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特集:胃腸障害以外にもあるNSAIDs持続投与の問題点

No.4929 (2018年10月13日発行) P.27

監修: 佐野 統 (京都岡本記念病院院長/兵庫医科大学名誉教授)

登録日: 2018-10-15

最終更新日: 2018-10-10

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監修:佐野 統(京都岡本記念病院院長/兵庫医科大学名誉教授)

■監修のことば

NSAIDsは抗炎症,鎮痛,解熱を目的とした対症療法薬として日常診療で最も使用される薬剤のひとつである。その薬理作用に起因する種々の副作用を認め,中には予後不良の病態に至るものもある。NSAIDsの副作用には,消化管障害をはじめ,腎機能障害,心血管障害,中枢神経障害,造血器障害,過敏症など様々なものがある。消化管障害の軽減にはCOX-2選択的阻害薬が有効であることが知られている。NSAIDsは決して安全な薬剤ではないので,その投与にあたっては十分な注意が必要である。

本特集では,NSAIDs持続投与の問題点を,腎機能障害,心血管障害,NSAIDアレルギーとNSAIDs不耐症の3つのテーマに絞り,その発症機序とその対策に関する最新知見をそれぞれの専門医の先生からわかりやすく解説していただいた。

■目次

1 NSAIDsによる腎機能障害
角田慎一郎(一般財団法人住友病院 膠原病リウマチ内科診療主任部長)

2 NSAIDsによる心血管障害
東 直人(兵庫医科大学内科学リウマチ・膠原病科講師)

3 NSAIDアレルギーとNSAIDs不耐症
谷口正実*1,三井千尋,林 浩昭*2,富田康裕*2,上出庸介*3,渡井健太郎*4,福冨友馬*5,関谷潔史*6
(国立病院機構相模原病院臨床研究センター *1センター長 *2呼吸器内科 *3呼吸器内科医長*4アレルギー科 *5診断・治療薬開発研究室室長 *6アレルギー科医長)

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