株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

症状分析[Dr.徳田の診断推論講座(2)]

No.4750 (2015年05月09日発行) P.33

徳田安春 (地域医療機能推進機構[JCHO]本部顧問)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • next
  • 日常診療での診断のうち7割は病歴で可能である。しかし,それは病歴聴取をうまく行うことが前提である。今回は,病歴聴取で最も重要な「症状分析」について学習していく。
    まず,症例をみてみよう。


    OPQRSTによる症状分析

    上記の病歴では7割診断は無理である。症状分析のためには,症状の特徴を様々な側面から検討することが必須で,そのためにはチェックリストを用いると便利である。慣れてくると,頭の中に自然にリストアップされてくるので,チェックリストを参照する必要もなくなる。私が普段愛用しているチェックリストはOPQRSTである。
    ここではOPQRSTを使用し,上記の症例について症状分析をしていく(表1)。

    残り2,126文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top