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■NEWS オンライン診療、電子カルテとの連携が加速

登録日: 2018-08-31

最終更新日: 2018-11-28

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2018年度診療報酬改定で保険導入された「オンライン診療」を巡る動きが活発化している。7月には、国家戦略特区の枠組みを利用し、福岡市や愛知県などで「オンライン服薬指導」がスタート。次期改定では服薬指導に関する点数の新設に加え、「オンライン診療料」「オンライン医学管理料」などの算定要件の見直しが論点の1つとなるとみられる。

オンライン診療には、患者の利便性や治療継続率を向上させる効果が期待されている。またICTの活用で医師の業務を効率化することで、「より診察に集中できるようになった」との声も出ている。

こうした視点から進んでいるのが、オンライン診療サービスと電子カルテの連携だ。オンライン診療アプリ「クロン」を提供するMICINは8月30日、クラウド型電子カルテ「カルテZERO」(きりんカルテシステム)とシステム連携すると発表。システム連携により、電子カルテを参照しながらオンラインで診察することが可能になる。

「クロン」と「カルテZERO」の特徴は、ともに導入・運用コストが無料のサービスであるという点。診療からカルテの記入、管理というこれまで数百万円単位の投資が必要だった領域について、コストをかけずにICT化できるメリットがある。

このほかオンライン診療サービス「YaDoc」(インテグリティ・ヘルスケア)は、日立ヘルスケアシステムズ、ビー・エム・エル、PHC 、富士通、湯山製作所の電子カルテと連携している。またオンライン診療アプリ「CLINICS」を提供するメドレーは、「CLINICS」の機能を搭載したクラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」を4月に発売している。

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