株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

jmedmook36 あなたも名医!どうするの、結核は!! 結核を見逃さないためにどうしても知っておいてほしいこと

「究極にわかりやすい、結核を見逃さないための本」が遂に出来!

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

在庫切れです

定期購読する

立ち読み

編著: 倉島篤行(公益財団法人結核予防会 複十字病院臨床研究アドバイザー)
判型: B5判
頁数: 188頁
装丁: カラー
発行日: 2015年02月25日
ISBN: 978-4-7849-6436-9
付録: -

わが国の結核は1999年の「結核緊急事態宣言」以降減少。しかし、結核が減れば減るほど「結核を診たことのない医師」は増えています。そんな医師のために、「詳しすぎる」「難しそう」「何が重要かわからない」本ではなく、結核を見逃さないためにどうしても知っておきたいことと、結核診療のポイントが、すっきり簡潔によくわかる本をつくりました!診療所に絶対に置いておきたい一冊です。

診療科: 内科 感染症
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 結核は普通の病気(感染症)と何が違うの?
1 強力な伝染力
2 驚くべき長期の潜伏期間!
第2章 結核はどこで,誰に多く感染している?
3 日本と世界
4 高齢者
5 大都市
6 外国人
第3章 外来で結核を疑ったら?
7 「ハイリスクグループ」とは?
8 「しっかり問診」が鍵!
9 必ず喀痰検査をしよう!
10 ちょっと難しいけれど役に立つ最近の好酸菌検査
11 過信は危険!X線検査
12 診断がつかないとき─自然治癒もある?
13 診察室とマスク
14 費用はどれくらいかかる?
第4章 診断がついたらどうする?
15 結核と診断がついたら?
16 知っておきたい感染症法の届け出について─50万円の罰則がある!
17 目の前の1人だけじゃない!─家族や友人もアブナイ?
18 デインジャーグループかどうかを見きわめよ!
19 しっかりした情報収集を!─マスコミの情報や風評に惑わされない
第5章 保健所を味方につけよう!
20 知っておきたい!結核と法律
21 届け出はいつ,どのようにすればよい?
22 結核医療費公費負担とは?
23 接触者健診?特別区資料に基づいて
24 集団感染のときはどうする?
25 DOTSについて
第6章 結核の種類はいろいろ─これだけは注意!
26 最も怖いのは若い人の気管・気管支結核
27 赤ちゃんの結核性髄膜炎
28 難しい高齢者の結核性肺炎
29 全身に広がる粟粒結核
30 ちょっと特殊なHIV感染と結核
31 妊娠と結核
32 潜在性結核感染症って何?
第7章  治療は自分にもできる?─専門医に依頼すべきケースとは?
33 初めから専門医や病院へ依頼すべきケースとは?
34 あなたにも治療できる!
35 標準的な治療方式はこれだ!
36 患者への説明
37 副作用とその対策
38 治療終了の判断─治療が終わったら?
第8章 非結核性抗酸菌症のときはどうする?
39 結核と何が違うの?
40 今の日本のおおよその状況は?
41 治療や観察はどうするの?

もっと見る

閉じる

序文

€巻頭言

過日,医学雑誌に「結核を一度も診たことのない医師が,結核を見逃し… 」という記事が掲載されていました。わが国の結核は1999年の「結核緊急事態宣言」以降,多数の関係者の努力により減少してきましたが,結核が減れば減るほど,このような事態は増え,その1例のインパクトは大きくなります。€
本書は,このように結核を一度も診たことがなく,日々の多忙な診療に追われ,「結核診療ガイドライン」などがあることも知らず, それを手にとって読む暇もない医師たちを対象としています。
€少なからず結核診療解説書はありますが, 多くは研修医を対象としています。一般医の多くは,「結核診療全般にわたっての達人になろう」などとは思っておらず,「ある局面で然るべき対応が正確にとれればよい」というのが本音(ニーズ)であると思います。そういった医師のニーズに対して, 多くの結核関連図書は,手に取ってみても詳しすぎ,何か難しそうで,何が重要かわからない,という印象を与えています。そこで本書は,結核診療でどうしても知っていてほしいことや,気をつけたい落とし穴について,簡潔に,興味を持って読めるようにつくりました。€
結核のような強力な伝染性疾患は,医師1人の努力で制圧できるものではありません。入院勧告・就業制限や接触者健診,服薬継続の支援など広汎な行政活動を伴い,それが不可欠です。その意味で保健所は強い味方であり,ベテランのチームが存在しています。結核診療は,最初から保健所と両輪で,一緒に行うことをお勧めします。たとえば,聞いたこともない言葉を話す外国人の結核に対応しなくてはならないような場合でも,保健所に相談すればノウハウを持っています。本書では保健所からの視点やその業務についても,あまり類書にはない比重で解説してもらいました。
€本書は最初から通読する必要はありません。パラパラめくって興味を引かれたところからお読み下さい。

もっと見る

閉じる

正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 77ページ 下から5行目

〈誤〉「世帯の年間所得額」→〈正〉「世帯の年間所得税額」

もっと見る

閉じる

シリーズ書籍

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連記事・論文

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top