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溶血性連鎖球菌感染症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-09-22
尾崎隆男 (江南厚生病院こども医療センター顧問)
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  • ■疾患メモ

    連鎖球菌の持つ溶血性にはαとβがあり,β溶血性連鎖球菌の代表が群抗原Aの化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)と群抗原BのS. agalactiaeであり,α溶血性連鎖球菌の代表が群抗原のない肺炎球菌(S. pneumoniae)である。ここでは,日常の小児科診療で遭遇することの多いA群β溶血性連鎖球菌(以下,溶血性連鎖球菌)感染症について概説する。

    溶血性連鎖球菌は咽頭・扁桃炎の主要起因菌であり,潜伏期間は2~5日,分離頻度は4~5歳をピークとして小児期に最も高い。

    A群溶血性連鎖球菌咽頭炎は,小児科定点(全国約3000箇所)が届け出対象となる5類感染症に指定されている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    発症は急激で,発熱,咽頭痛が主症状である。嘔気・嘔吐,頭痛,関節痛などを伴う。

    咽頭の発赤,特に軟口蓋の燃えるような強い発赤が特徴である。口蓋扁桃は肥大し,滲出物付着を認めることも多い。

    特徴的な点状紅斑様発疹(粟粒疹)がしばしば全身にみられ,苺舌を伴う(図1)。発疹の顕著なものを猩紅熱と呼ぶ。

    22_11_溶血性連鎖球菌感染症

    【検査所見】

    咽頭・扁桃の所見だけではウイルス感染症との鑑別が困難であり,溶血性連鎖球菌感染症の病原診断は菌分離が基本である。

    近年,溶血性連鎖球菌の特異抗原を検出する迅速診断キットが開発され,その簡便性および迅速性から広く利用されている。

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