株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

外陰癌

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
齋藤俊章 (独立行政法人国立病院機構九州がんセンター婦人科部長)
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  • ■疾患メモ

    外陰の上皮性腫瘍のほとんどは扁平上皮由来で,非浸潤性の扁平上皮内腫瘍(vulvar intraepithelial neoplasia:VIN)と,浸潤性の扁平上皮癌にわけられる。これらは単施設で扱う症例数がきわめて少ない稀な疾患であるが,子宮頸癌,体癌,卵巣癌についで第4の婦人科悪性腫瘍として管理が確立しつつある。

    現在,標準治療は手術療法であるが,術後のQOLも考慮した縮小あるいは個別化した術式を選択する。

    放射線治療は術後治療として欠かせない治療法である。また,高齢者に多い疾患であり,手術不可能な症例には根治的治療として考慮する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    そう痒感,疼痛,灼熱感,排尿時痛,腫瘤の自覚などが挙げられる。

    病変は70%が大陰唇,小陰唇に発生し,約15~20%が陰核,腟前庭部にみられる。5%は多中心性である。

    【検査所見】

    診断において重要なのは視診と触診である。腫瘍の大きさと占拠部位,単発か多発性か,所属リンパ節である鼠径リンパ節腫大の有無や可動性,周辺臓器である腟,尿道,膀胱,肛門,直腸への浸潤の有無を確認する。

    遠隔転移の有無はCT等の画像診断を行う。

    明らかな腫瘤形成のない初期病変では,コルポスコピーも有用である。周囲の健常皮膚よりわずかに隆起し,白色,褐色,黒色等の色調の変化が特徴的である。

    診断の確定には生検による組織診断が必須である。浸潤の有無を明らかにするためには,必ず病変の中央部より皮下組織を含めて組織片を採取する。皮膚用切除生検器具が有用である。

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