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膀胱腫瘍

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-24
東 治人 (大阪医科大学腎泌尿器外科教授)
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  • ■疾患メモ

    膀胱癌は,尿路上皮癌の中で最も発生頻度が高く,人口10万対罹患率は6~7人,性比では男性:女性=3:1で,男性に多い。

    年齢層別罹患患者数は,男性45~49歳,女性60~64歳で年齢層の上昇に応じて増加する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    血尿:無症候性肉眼的血尿が最も重要な症状である。感染が加われば血膿尿となる。

    排尿異常:頻尿および軽度の排尿終末時痛など,軽度の膀胱炎症状が現れることが多い。血尿が高度であれば血塊,腫瘍塊のために排尿困難が起こり,高度になれば膀胱内血液タンポナーデによる尿閉を生じる。

    上部尿路閉塞による症状:膀胱癌の壁内尿管への浸潤や,尿管癌の壁浸潤により上部尿路が閉塞したときは水腎症が発生し,側腹部痛がみられる。感染を伴うと発熱や腎部痛が発症する。膀胱癌が両側尿管口に浸潤した場合には,腎後性腎不全になり尿毒症症状を示す。

    遠隔転移による症状:尿路上皮癌が周囲臓器に浸潤したり転移が発生すると,浸潤や転移部位の疼痛を認める。

    【検査所見】

    基本的に,①腫瘍が存在するか否かを精査する目的のスクリーニング検査,および,確定診断のための生検と,②腫瘍が存在することが明らかになった後に腫瘍の広がりを精査する臨床病期診断のための検査に大別される。

    スクリーニング検査:検尿,尿細胞診,超音波診断などの低侵襲な検査と,確定診断のための膀胱鏡検査および組織生検がある。

    病期診断:主にCT,MRI,RIなどの画像診断検査が含まれ,TNM分類における病態を把握するべく,それぞれのカテゴリーを診断するために最も適切な検査を優先して施行する。

    *:T:原発巣(MRI),N:リンパ節転移(造影CT),M:血行性転移(肺転移の頻度が高いため胸部CTは必須)

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