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代謝性アルカローシス

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
下畑 誉 (東京医科大学茨城医療センター腎臓内科講師)
小林正貴 (東京医科大学茨城医療センター病院長)
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  • ■疾患メモ

    動脈血pH<7.35が酸血症(アシデミア),pH>7.45がアルカリ血症(アルカレミア)である。

    代謝性アルカローシスとは代謝的な要素による酸の喪失や,HCO3の増加によってアルカリ血症が引き起こされる病態全般を指す。

    代謝性アルカローシスの持続には,腎機能低下,循環血漿量の欠乏,低カリウム(K)血症に伴う近位尿細管でのHCO3再吸収の持続的亢進や,集合管でのClの低下によるHCO3排泄障害の存在がある。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    代謝性アルカローシスを引き起こす病態自体による症状のほかに,アルカローシスが重度となった場合,低K血症に伴う症状(不整脈,筋力低下など)や,アルカローシスの結果起こる低Ca血症に伴う症状(テタニー,せん妄,痙攣など)が認められる。

    【検査所見】

    酸の喪失:消化管,腎臓からの酸の喪失,および細胞内への酸の移動による。

    ①消化管からの酸の喪失(嘔吐,経鼻胃管からの胃液の吸引,Cl喪失性下痢)

    ②腎臓からの酸の喪失(ループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬の投与,原発性アルドステロン症)

    ③細胞内への酸の移動(低K血症)

    HCO3の増加:腎機能低下時における外部からの炭酸水素Naや大量輸血時のクエン酸,ミルクアルカリ症候群などによる。

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