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急性腎障害(AKI)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
宮本佳尚 (東京大学医学部附属病院血液浄化療法部)
土井研人 (東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部講師)
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  • ■疾患メモ

    急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は,腎機能の軽度の悪化から腎代替療法を必要とする状態までを包括する疾患スペクトラムの広い症候群である。

    歴史的には定義が一貫していなかったが,2012年Kidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)が国際的診断基準を提唱した1)。具体的な定義は,

    ①48時間以内に血清クレアチニン(SCr)値が0.3mg/dL以上増加

    ②SCr値がそれ以前7日以内にわかっていたか,予想されるベースラインよりも1.5倍以上増加

    ③尿量が6時間にわたり0.5mL/kg体重/時未満に減少のいずれかを満たした場合に急性腎障害と診断される。

    KDIGOのステージ分類をに示す。

    07_01_急性腎障害(AKI)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    乏尿・無尿(必ずしも出現しない)。

    【検査所見】

    AKIの診断を満たした場合,腎後性,腎前性,腎性の順に原因検索を行う。

    ・腹部エコー(あるいは腹部CT)で水腎症・腎盂拡張の有無の確認(腎後性)

    ・血圧低下や細胞外液量低下の有無の確認(腎前性)

    腎後性・腎前性を除外すると同時に腎性の鑑別として尿定性検査,尿沈渣を確認し,病歴,身体所見と併せて特異的疾患(糸球体疾患,薬剤性間質性腎炎を含む薬剤性腎障害,血管炎等)を検索する。

    腎前性AKIから虚血が進行することで尿細管障害をきたすと腎性AKIへ移行する(いわゆる急性尿細管壊死:ATN)こともあり,注意が必要である。

    古典的には尿中浸透圧,尿中Na排泄,尿中Na排泄率(FENa)が腎前性,腎性の鑑別に有用とされるが,あくまで参考所見とすべきである。

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