●臨床医に対する指針が全く示されていない。発熱や咳のある患者さんが受診した時の対処法がわからない。(愛知・開業医)
●医療・介護現場でPCR陽性者が出たら(症状の有無にかかわらず)通常業務はできなくなる。(静岡・老健施設長)
●地域によっては「PCR検査を受けたい」と患者が押し寄せていると聞く。患者を増やさないことも重要だが、死者を増やさないことの方が優先順位は高い。軽症者の医療機関受診の抑制は急務である。医療体制の崩壊が生じないよう、専門家会議の提言によく耳を傾け、慎重な政策決定をお願いしたい。(静岡・勤務医)
●軽症患者が多く、通常の風邪と区別がつかないため、実際にはもっと多くの感染者が潜んでいる可能性はある。早期のワクチン開発が望まれる。(和歌山・開業医)
●通常の患者と感染者の区別に困っている。医師が感染した場合の休業期間は14日でないとダメなのか。今後のサーベイランスによって適切なものにしてほしい。(埼玉・勤務医)
●一般外来に新型コロナウイルス感染者が紛れ込むのは避けられない状況。診察した医師、看護師等がすべて濃厚接触者扱いされては日本の医療は破綻する。封じ込めはほぼ失敗。前回の新型インフルエンザ同様に扱い、重症者を出さないようにすることが大事ではないか。(埼玉・開業医)
●日常の診療において発熱患者が入り込むことでトラブルがかなり発生している。発熱患者はすべて決められた病院のみで受け入れるということを徹底してもらいたい。(埼玉・勤務医)
●風邪症状は自宅で静養し、4日以上続く場合はまず相談センターに連絡を、との国の方針である。にもかかわらず、現場では患者さんが平気で風邪症状で直接来院するので、そのまま診ざるを得ない状況が続いている。もっと住民に対し受診ルールを徹底してもらいたい。また、クリニックで使える簡易キットを早く作ってほしい。(愛媛・開業医)
●DMATを活用して疑い患者のトリアージができないか。(福岡・開業医)
●コメディカルが疑心暗鬼になっていて困る。(兵庫・勤務医)
●診療所での対応は感染予防管理体制上無理がある。空調設備、予防衣、個室が完備されていない場合があり、他の患者、職員に感染させる可能性がある。(千葉・開業医)
●検査が保険適用になっても一般の診療所では対応できないことを徹底して国民に知らせるべき。国民も闘っているが医療現場の人間もビクビクで、マスク、アルコール消毒液も減ってきている。(東京・開業医)
●マスクは現時点で週1枚使用に制限されている。こうなったら台湾に倣って保険証をICカード化し、それを利用してマスクを配給制にするしかないのかもしれない。(大阪・勤務医)
●マスクや消毒液等、施設運用上必要な物品が入手できない。医療機関に傾斜的に多く配分するなどの対応が望まれる。検体採取にあたっては、現状では防護服、ゴーグル、マスク、手袋などの資材が必要となると思うが、それらの評価が保険点数に盛り込まれるかが気になる。(静岡・病院開設者)
●マスクの枯渇が近い。医療機関には優先的に届くようにしてほしい。災害対策の備品があるなら放出してほしい。(東京・勤務医)
●マスクや消毒薬などは政府が確保して配給するようにしてほしい。(静岡・保健師)
●マスク等必要なものが確保できていない。必要物資を国がもっと早めに買い上げて必要な所に供給すべきだった。(大分・勤務医)
●マスク不足、夜間の隔離室の不備、マンパワー不足に困っている。保健所と医療機関の役割の明確化がなされていないため、患者がどうしたらよいか分からず、飛び込み受診する問題がある。(大分・看護職員)
●マスク不足に困っている。情報番組で医師でもない「医学博士」がいい加減な知恵を与えるものだから厄介な患者が増えている。患者は希望すればPCR検査をしてもらえると思っている。昨今の権利意識の高まりもあり、トラブルが起きている。(東京・開業医)