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小児医療に必要なのは正確な診断と状況判断[プラタナス]

No.4891 (2018年01月20日発行) P.3

西村龍夫 (にしむら小児科院長)

登録日: 2018-01-22

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  • 1歳のお子さんが発熱で受診した。当院は初診で、初めて見る顔であった。3日前に発熱し、咳や鼻水も出ていたので近くのクリニックを受診し、薬を貰ったのだが熱が下がらない、咳がひどくなってきたので心配になり、当院を受診したと述べられた。

    前医でどのような治療を受けたのか聞いてみると、いわゆる“お薬手帳”を出された。見ると広域抗菌薬(フロモックス)、気管支拡張剤が2種類(メプチン、ホクナリンテープ)、去痰剤(ムコダイン)、鎮咳剤(アスベリン)、抗ヒスタミン剤(アリメジン)、その他、抗菌薬の点眼とステロイドの眼軟膏であった。

    当時、近くでRSウイルス感染症が流行しており、鼻汁で検査するとくっきり陽性になった。1歳頃にRSウイルス感染を起こすと発熱は4〜5日程度続き、病後期に咳嗽が強くなってくるのが特徴である。残念ながらRSウイルス感染症に効果のある治療はない。ウイルス感染症であるので抗菌薬の効果は期待できないし、喘息に似た喘鳴が出るのだが気管支拡張剤も効果がないとされている。母親は熱心に薬を飲ませても、熱は下がらないし徐々に咳嗽がひどくなる、不安感が募って当院を受診されたようであった。

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