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認知症を主訴に受診した74歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(159)]

No.4876 (2017年10月07日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2017-10-05

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    3年前より歩行が緩慢となり外出が減った。2年前より預金管理や買い物の支払いなどの社会生活に支障を来し,最近ではトイレに間に合わず尿失禁を繰り返すようになったため家族に連れられて当科を受診。1年前に近医でアルツハイマー型認知症と診断され,ガランタミンを内服しているが,緩徐に悪化している。生活歴に特記すべきことなし。

    身体診察では体温36.2℃,血圧136/82mmHg,脈拍68回/分。長谷川式簡易知能評価スケールは11/30点。開脚歩行,すり足,および歩行開始時と方向転換時のすくみ足を認める。小脳症状や筋固縮はみられない。

    一般血液・生化学検査では異常を認めない。1年前に撮影した前医の頭部MRIを示す(図1)。



     研修医の診断:アルツハイマー型認知症

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