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積極的安楽死に否定的意見を集約【アジア大洋州医師会連合】

No.4875 (2017年09月30日発行) P.14

登録日: 2017-09-21

最終更新日: 2017-09-28

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日本医師会の横倉義武会長は20日の定例会見で、今月13〜15日に終末期医療をメインテーマにして都内で開かれたアジア大洋州医師会連合(CMAAO)東京総会について総活した。

横倉会長は「欧州や米国の一部に積極的安楽死を法的に認めようという動きがあるが、それに対してアジアの考えを議論した」と説明し、「仏教、イスラム教、ヒンズー教などさまざまな宗教が入り混じっているアジアとして、積極的安楽死にきわめて否定的であることが明確になった」と報告。さらに「地域や家族とのつながりの大事さ、そして宗教。この3つが大きなテーマだった。生命が終わる時に、尊厳ある死をもたらすべきとのアジアの考えを集約できた」と述べ、議論の成果を披露した。

現在、世界医師会では各地域で終末期医療に関して議論を行っている。今年3月にラテンアメリカで議論された後、今回のアジア大洋州、11月に欧州、来年2月にアフリカで議論が行われる。来月開催される世界医師会シカゴ総会で世界医師会長に就任予定の横倉会長は、各地域における終末期医療の意見を集約し、「来年、アイスランドで開かれる世界医師会総会で何らかの宣言につなげたい」との意向を表明した。

このほか、東京総会で第35代CMAAO会長に就任した横倉会長は、アジア各国は経済状況が多様であることを指摘し、「人々に必要な医療を届ける制度をどうつくるかが重要」と述べ、その支援が「会長としての役割」と意欲を示した。


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