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特集:未破裂脳動脈瘤の考え方─経過例から手術適応を考える

No.4774 (2015年10月24日発行) P.17

村山雄一 (東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座主任教授)

登録日: 2016-08-08

最終更新日: 2021-01-05

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監修:村山雄一(東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座主任教授)

未破裂脳動脈瘤は基本的に症状がなく,脳ドックなどの検診や頭痛やめまいの精査の過程で診断されることが多い。検診施設では診断のみで治療方針まで説明されることが少なく,プライマリケアの段階から患者の精神的負担を考慮した指針を提示すべきである。
これまで脳動脈瘤の治療は開頭によるクリッピング手術が主流であったが,近年目覚ましい進歩を遂げたのが脳血管内治療である。脳血管内治療では,最新の血管撮影装置を駆使してリアルタイム画像下にマイクロカテーテルを脳動脈まで到達させ,コイルを留置することで瘤内を塞栓して破裂を予防する。最近では動脈瘤治療用のステントも様々なものが開発されてきた。
本特集では未破裂脳動脈瘤の自然歴から経過観察の際の注意点,基本的な治療法,そしてカテーテル治療を中心とした最近の低侵襲治療の現状と将来展望に関し,各領域におけるエキスパートがわかりやすく解説する。

1 脳動脈瘤の治療適応に関して
東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座准教授 石橋敏寛

2 脳動脈瘤の基本的治療方法─クリッピング術とコイル塞栓術
東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座 鈴木倫明

3 脳動脈瘤の最新治療─ステント併用コイル塞栓術,フローダイバーターなど
東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座講師 結城一郎

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