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(1〜4のまとめ)かぜ症状で来院した患者の診断に関する「落とし穴」[特集:備えておくべき重篤疾患の診かた─見落としを防ぐには]

No.4718 (2014年09月27日発行) P.34

編集: 本村和久 (沖縄県立中部病院プライマリケア・総合内科副部長)

登録日: 2016-09-01

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CASE1〜4で4つのケースについて述べた。どのケースも「かぜ」と最初は診断してしまいそうなケースばかりであるが,病歴と身体所見に注意することで,ある程度診断を絞ることは可能なケースであると考える。

ちなみに,CASE1〜4の診断名を列記すると,急性喉頭蓋炎,細菌性髄膜炎,ウイルス性心筋炎,劇症型1型糖尿病である。バラバラな疾患群のように思われるかもしれないが,筆者はこれらの疾患をABCDの語呂合わせで覚えている(表1)。


かぜ症状を訴える多くの患者の中で,稀な重篤な疾患をみつけることは困難であるが,病歴と身体所見からABCDEFの語呂合わせで示したような疾患群をみつけることは可能と考えている。

 


●文献
1) 本村和久:エキスパートナース. 2012; 28(6):98.

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