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1年前からの両肩の痛みを主訴に 受診した64歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(115)]

No.4780 (2015年12月05日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

勝山陽太 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-01

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  • 1年前,庭仕事をした2日後から両肩の痛みが出現。9カ月前から両大腿部にも疼痛が出現した。近医整形外科,内科,リウマチ科を受診したが異常を認めず,鎮痛薬も効果がなかった。以後リハビリを精力的に継続していたが,痛みがまったく改善しないため当部を受診した。

    朝に疼痛が強く,四肢近位部にこわばりを2〜3時間自覚するが,日課である毎朝30分の散歩は欠かしていない。趣味は山登りやマラソンだが,1年前からやめており,気分の落ち込みも自覚している。

    既往に半年前に指摘された糖尿病があり,シタグリプチンを内服している。

    身体診察では明らかな異常を認めない。両上肢挙上の様子を示す(図1)。

    一般血液・生化学検査ではHb 13.4g/dL,HbA1c 6.1%,CRP 0.11mg/dLを含めてすべて正常範囲。リウマチ因子(RF)および抗CCP抗体も陰性。



    研修医の診断:うつ病

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