お知らせ
新入生向けゼミ「本の読み方を身につける」［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（128）］
No.4833 (2016年12月10日発行) P.72
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2016-12-10
最終更新日： 2016-12-01
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
「本の読み方を身につける─岩波新書を読みこなそう」という、自分で言うのもなんだが、なかなかハイブロウなゼミを新入生向けに開講した。岩波書店から提供していただいた5冊の新書を2週間に1冊のペースで読ませて、内容についてディスカッションしていくという趣向である。
今どきの学生にとってはけっこうハードルが高そうなので、受講者がいないんじゃないかと心配していたが、10名募集のところに15名が希望してくれた。履修希望の文章を読んで、いろいろな学部から面白そうな子を10名（男4、女6）ピックアップ。
最初の課題図書は、戦前にイギリスのパブリックスクールで学んだ経験が綴られた岩波新書屈指のロングセラー『自由と規律』にした。全員がよく読みこなしてくれたのには安心し、嬉しかった。何人もがハリーポッターの学校に似ていて驚いたと言う。なるほど、そう言われたらそうだ。
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